アルゴリズム
"DriftNet" は、インターネットに接続している。
はじめに、会場となった、多摩美術大学のある八王子市のサイトにアクセスする。 はじめのサイトは、展覧会の所在地に応じて選ばれる。

URLとダウンロードの状況を表示している。

ダウンロードが終わると、データが、エンコーディングされずに16進数のままで表示される。
データは波となって観客に打ち寄せてくる。
ロードされたデータ容量によって、波の規模が定義される。

ウェブサイトのスクリーンショットが、テクスチャとして、波の表面を覆っているため、 ウェブサイトは、抽象的な色彩要素に分解され、波の表情の、無限のバリエーションを作り出している。

観客の動きは、「位置」「方向」「強さ」を持った複数の力として波に伝えられる。
よって、観客は何のデバイスも、物理的制約もなしに波とインタラクトすることができる。 それは、本物の波打ち際で波と戯れるのと何の変わりもない。
また、これは OpenCV (Open Source Computer Vision Library)によるオリジナルプログラムによって実現されている。
波が、一定速度以上で動かされると、波となっているサイトにあるリンクURLが、水面に浮き上がってくる。
最初のリンクが浮き上がってから一定時間が経過すると、波がフェードアウトし、"Driftnet" は、次のURLを決定する。 床面の中心に、最も近いURLが、次のURLとして選ばれる。このとき、観客は、"DriftNet" の振る舞いを一切コントロールできない。
この決定は、観客の動きの蓄積としての、波のコンディションによる決定でしかない。
そして、また、"DriftNet" はウェブサイトにアクセスし、データがダウンロードされ、データの波が観客に打ち寄せてくる。

このプロセスを繰り返し、"DriftNet" と観客は、WWW上を、彷徨い続ける。