ちょっと珍しい更新頻度だけど、
一人旅の雑感なぞ、書いておかなければ忘れる気がしてしまうものだ。
書く気になってしまえば、あとはラップトップがあればキーを叩く、
ネットがつながっていれば、ブログに書く、、
という、できることは意図無くとも実行するという、
なんとも人間らしい惰性でこうなってしまうようだ。
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ジェノバ滞在5日目にして、はじめて晴天の朝を迎える。
朝食後、とりあえず、フェッラーリ広場を抜けて向かいの会場へ。
#広場と会場(奥右手)
普段は噴水らしいのだけれど、なぜかフェス仕様でドライアイス化している。
ちょっと意図の分からない色水つき。
皿の下にかなり大きなウーファーが4台仕込んであって、ほとんど地鳴りの域。
会場につくと、すでに問題なく動作しており拘束解除となる。
その足で港の方へ向かう。
今回のイベントは、どうもカンファレンスやパネル中心のものらしく、
パスをもらったものの、イタリア語が分からないので、他の展示会場は敬遠していたのだけど、
通信技術系のメーカーのブースを発見して、ちょっと覗く。
リアクテーブルの二番煎じと、
映画のMATRIXで話題になったマシンガンシューティングを、i phone でやっているものを見て幻滅。
とはいえ、ギャラからは想像できないくらいフェス全体の規模が大きくて驚いたのも事実。
先日、某氏が「アートっていうよりサイエンスっていうほうが金がおりるんだよねあははは」
と言ったのを思い出す。
#例の用途不明の構造物 + 左手は水族館
この客船は、先日、ベネチアで目撃したものと同型。
というか、船の名前は使い回さなそうなので、もしかすると同じ船か。
ボイラーの音が心地よい感じの低周波。
#今回のバナー。市内各所で見かける。
昼前になって、ケーブルカーで山へ。
駅が分かり辛い。
ベネチアのボートも同じだが、
チケットを買っている人が少なすぎる。
ケーブルカーというと、日本では観光客用という印象があるけども、
ここでは日常的に使う人が多いように見受けられる。
そして彼らは完全にチケット無視。
公営なのだろうか。
#天文台。というより観測所か。
ここにも今回のイベントのスタッフがいて、太陽の観測をしていた。
滑走路が見える。
自動車がない時代はどうだった?
というわけで、どうせ、くそ暇なので、歩いて降りてみることにする。
階段にも傾斜がついているせいで、途中から膝が笑いだす。
またしても港へ戻ってきて、ベンチで休憩。
昼食をとってないことに気付く。
昨日読んだ小林氏の文がいくつか思い出されて、
気の向くまま、頭を回転させてみる。
「解釈を拒絶して動じぬものだけが‥」(つづきは本で読んでください「無常という事」小林秀雄)
サイエンス・フェスに来ておきながら、この言葉を書中から見つけるとは。
だいたい、量子力学の世界で、エヴェレットだ、コペンハーゲンだというようなことは、
言葉のとおり、解釈の問題である。
というか、一般的に、セカイの中核、もしくは低層に遡れば遡るほど、
解釈としか言えないような論理が展開される。
今の物理の世界は、その部分の話で盛り上がっているわけである。
それを拒絶するようなものがあるとすれば、それは何だろうか。
(ちなみに文中では、本居宣長の思想として、それは歴史だと紹介されている)
物理のすきな人には、世界そのものが解釈を拒んでいるように映るだろうと思う。
#さらに文中では、歴史を「常」として、「無常」のことに触れる。
#というか文庫本で6ページほどですが、全文のせたいほどの名文。
#読み易く、ゆるい流れで始まるのに、
#最終段落では、かなり鋭利なものを感じます。
五感に対する情報量の多い環境に身を置くと、やはり思うことは、
(こないだTZKさんに呑みながら話したんだけども)
やっぱり素材を問わず、ステップを踏むこと自体が、あまりにも自然すぎる。
だから魅力がないわけではない。というか魅力がないわけがない。
では、そうでないもので魅力のあるものはあるのか?
たぶん、ありそう。
完全に解釈不能なケースがあるような気がする。
上の写真は関係ないけど、実際、こちらから見ると、天文台の位置は分からない。
山の頂上から撮った写真の中の、今、自分のいる位置から画面底辺の中点に直線を引いて、
その直線上に写っている目印が視界に入れば、その延長線上の点として撮影した場所が割り出せるなぁ、
と思って写真を見返したりする。
夕陽の方角を向くと、
つまり、それは今日のこの時間に島根の海岸から夕陽を見たのと、
宇宙的にもほぼ同一方向を向いていることになるんだよなぁ、と漠然と思う。
暗くなってきて、東京のことを考える。
一昨日、IP電話から着信があって、こんどは何の請求だろうか、といったようなこと。
2日目の夜、雨の路地で、ピザ屋のバイトのコが、ゴミを運びながら溜息をついていたこと。
今日は、水族館の近くでスリまがいの物乞いをする母子に根負けして、1ユーロほど差し出したこと。
台湾までのシッピングの話が滞っていることも思い出す。
あまり、大ヒットしない感じの食事が続いていたけども、
今日の夕飯はかなりヒット。
昨日、へらへら徘徊しながら目星をつけていた店。
帰路、義務的に撮影。
暇が祟って書きすぎたのでやめます。
by HIRA