今年も実家から柿が届いた。
西条柿である。富有柿よりも少し細長いのが、西条柿の外見上の特徴である。
夏が暑かったせいか、今年は柿の味が良い。
冷蔵庫から出しては剥いて食べる。
ちなみに地元では、「剥く」と言わずに「へぐ」と言う。
大学に入るまでは、祖母の畑に柿を穫りに行った記憶がある。
祖母の家に近い、通称「ダイガイチ」と呼ばれる畑。
昔から水害の多い土地なので、頭の中では勝手に、
「代害地」という漢字を当てているが、本当はどういう意味なのか知らない。
田舎ではよく知られた話をすると、柿の木はよく折れるので、
自分が高くまで登ると、祖母はいつも眉間に皺を寄せて下から何やら言っていた。
祖父が、「木の下の妻(自分にとっては祖母)が前掛けを広げていて、それに向けて柿をもぐ...」
というような内容の俳句を詠んでいるのだが、思い出せないので、またの機会に。
地元の秋を見たのは2000年が最後だ。
ということは、脳裏にある橙色の実をつけたダイガイチの柿の木も、
5年以上前の記憶ということになる。
いつか、秋の真ただ中に帰省したいものだ。
横浜にいる地元の友人と久々に電話で話した。
数少ない現役で大学に入った地元の友人で、院にいるのだが、
そろそろ卒業後のことを考えているらしい。
地元に帰るとまでは言わなくても、近づくことは考えている様子だった。
高校の時から無茶をしてきた友人がこうやって落ち着いていくのか、
と色々なことを考える。
つるんでいた連中は、まだ誰も社会に出てないので、
自分が就職しなければ、彼が唯一、社会人となるわけである。
焦る気は毛頭無いが、自分も身の振り方を考えなくてはいけない次期だろうか。
そういえば、妹が江ノ島近辺の海上に出没している。
インカレである。(美大では聞かない響きだ)
たしかスナイプとか言う種類の艇らしい。
いったい大学で何をしているのか分からない。
(文学部で梵字の原型みたいな言語をやっていたと思うのだが)
話が散らかったが、色んな種類の人間がいて、色んな価値観、時間軸がある。
ふと目の前にすると、あぁ、そうやって成り立っているのだな、と思う。
それらが交錯して出来上がっている世界が、面白くないわけが無い。
by HIRA