インスタレーション
空間設計だけで出来ることだけでも、まだまだある。
ソフト開発だけで出来ることもまだまだある。
それでも、インスタレーションに落とし込みたい理由は何なのだろうか?
もしくは、落とし込むメリットは何だろうか?
今まで、自分は「実空間とバーチャル空間のシンクロ」
という点に空間へのインストールの必然性を見出してきた。
完全にヴァーチャルな空間に対して没入できない性分の自分にとって、
ヴァーチャル空間が実空間とシンクロもしくはリンクする事は、
制作する上で、身体的知覚に密着する手段であり、
リアリティや臨場感、気配と言ったものを再現する一つの手段である。
別の言い方をすると、インタラクションの規模を拡大する手段であるとも言える。
空間丸ごとを作り込みたいという願望が、いつからか在る。
生物と環境の間にあるインタラクティヴな関係は、
あくまでも、個体が持ち得る五感の感度内にとどまる。
つまり、個人が捉えている世界は、解剖学的に異なっていると言える。
ここで話を戻すと、、、
コンピュータが、ディスプレイやヘッドフォンの中だけで展開していたソリッドな仮想空間は、
インスタレーションとして実空間に展開することで、可知覚範囲に個人差が現れる程度まで、
その解像度を落とし、実空間のノイズを取り込む。
その結果として、ヴァーチャル空間は、
実空間が持つ本来のインタラクティヴィティを持ち得るのではないか。
そんなことを考えている。
by HIRA